「授業料無償化」の裏で家計を蝕む“隠れ教育費”のリアル…公立も私立も関係なくジワリ増えている項目とは?
幼稚園から高校まで、公立・私立別の学習費の総額の推移を見ると、幼稚園を除いて増加してきたことがわかります。
この10年あまりで、幼稚園での負担は幼児教育の無償化制度によって軽減された一方で、小学校以降での負担は約20万円~約240万円も増えています。子どもが2人以上いる家庭では、同じ進路であっても1人目のときよりも2人目の方がお金がかかると感じるケースも少なくないはずです。

本人の希望や家庭の教育方針などに応じて進学する私立校の場合、家計の状況を踏まえて進学先を選ぶことで、授業料など学費の負担をある程度コントロールすることはできるかもしれません。しかし、入学後に学校でかかる教材費や修学旅行の費用までは、入学前に厳密に把握しておくのは簡単ではないでしょう。物価高などを理由に、入学後に徴収額が見直されることもあります。
必須となる物品の価格が上昇
公立の小中学校では入学金や授業料はかからないとはいえ、小学校ではランドセル、中学校では制服を筆頭に、学校生活に必須となる物品の購入は多くの場合で避けて通れません。一部の自治体では学用品や制服の無償化を進めていますが、現状ではごく限られた地域にとどまっています。
賃金上昇が物価高に追い付いていない現在の経済状況では、在学中の諸費用は予想以上の負担になりかねません。
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