ところが芝木家の息子たちは、両親の離婚話には大反対。その息子たちのお嫁さんたちまでが義母(芝木夫人)に、自分たちは、自分たちの生活で精一杯だから、義母の面倒は見られない。義父と離婚して、どのようにして食べていくのかと、義母をなだめました。芝木夫人は今まで我慢したから病気になった。これが限界だと言い張ります。
結果はどうなったかと申しますと、離婚しても年金の半分は、妻に入るのだそうです。それと家を妻に渡し、自家用車だけをもって、芝木さんが家を出ました。
離婚しても元夫人は病を患っていますから、元夫人が家を処分してマンションに入り、差額の現金を手にする手続きなどは、全部、芝木さんがしています。茂木さんは息子さんたちを通じて通院など、自分の出番がないかも、いつもチェックしているそうです。
同居している時はお互いの感情がこじれにこじれて、夫人が沸かしたお茶も飲む気がしないと言っていた彼でした。しかし今では病院帰りに一緒に喫茶店に入って、お茶を楽しむ仲だそうです。夫婦の形もそれぞれですが、離婚した後の関係もいろいろです。
離婚は必ずしも無責任ではない
飯田様、心の病を持つに至った夫人からの離婚を承諾することが、必ずしも無責任だとは思いません。それよりも自分自身の贖罪意識やひょっとして世間体などから、夫婦関係を継続することのほうが、自他ともに欺瞞的行為だと思います。
本当に夫人が心配で、贖罪をしたいのでしたら、長年思いつめてこられた夫人の言うとおりに、一旦離婚する方がよいと思います。
贖罪の方法は離婚しても、物心両面でいろいろあると思います(夫人が望めばですが)。随分寂しい目に遭わせた子供さんたちも、大きくなられたことと存じます。離婚はしても、あなたは子供さんたちとは親子です。どのような生活形態になろうとも、もしあなたが本心で妻子に罪を償いたいのでしたら、いくらでも方法はあると思います。今の形の婚姻関係の継続は、少なくとも、それではありません。
夫人は一時の気まぐれで、離婚を申し出ておられているようでもありません。これまでのことを子供さんたちを含めて率直に謝罪され、離婚が最善なのか、その後にあなたができることは何なのか、よく話し合われることをおすすめします。重ねて申しますが、離婚をしてその後、物心両面で支援をすることが、責任ある態度となることもあるのですから。
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