【パンプキンからのコメント】
飯田様、「私は卑怯でしょうか」とのお尋ねですが、それは今、病める妻を離縁して、自分だけ安穏に暮らそうとしていることに対してのお尋ねでしょうか。
このように申し上げては失礼ですが、そしてご指摘させて頂くまでもないことですが、赴任先で妻以外の女性と夫婦同然の生活をしておられた時代以降のあなたは卑怯で、本当に不誠実だったと思います。
妻をさらに追い詰めた、夫の罪悪感の欠如
一言で5年と言いますが、短い期間ではありません。別の女性と暮らし、帰らぬ夫を想いながら、手のかかる時期の子供2人を抱えて日々奮闘していた、当時の飯田夫人の心情は、想像するに余りあります。もちろん、もっとひどい夫の背信にも、心に変調をきたさない人もおりますから、夫人の病の原因も何ともいえないかもしれません。ですが、あなたに心を閉ざされたのは、まちがいなくあなたに非があります。仕事に打ち込んだあまり、家庭を顧みられなかったことではなくて、あなたの女性問題のことを申し上げています。
妻以外の女性と暮らしていた間も、月に一度は帰宅して生活費を渡すなど、あなたは最低限の夫や父親の責任は果たしてきたと言わんばかりの様子です。女性がいる間は、私ならそれも銀行振り込みにして、あっさり自宅に出入りするなと言いたいところです。あなたは月に一度でも、免罪符のように帰宅していました。しかしそれはそれで夫人にはとても苦しいことで、何の罪滅ぼしにもなっていないのですよ。
そして最後には、夫として父親として目が覚めて、改心して家に戻ったのではなくて、先方の事情で振られて、あなたは家庭に帰って来たのです。その辺の事情も、説明されなくとも夫人にはわかるものです。あなたを月給運搬人として、冷めた目で見ていなかった限り、ますます夫人が心を閉ざして当然ですね。単に抜け殻が帰ってきただけなのですから。
私の知人の芝木さん(仮名)も、妻以外に親しい女性と長年連れ添いました。高給取りの芝木さんは、スイスやニュージーランドなど、世界の名だたる登山旅行も、彼女と堂々と行きました。登山はパートナーが大事だから、彼女以外は考えられないと言って、いつも彼女と2人で、行けば1カ月は帰ってきません。そんな生活がサラリーマン人生が終わるまで、続きました。
芝木夫人は、それをどのように受け止めていたのでしょうか。彼女は画家でしたが、そのうちに画風が大きく変わりました。どちらかといえば印象派的な画風だったのに、私も見せてもらったのですが、色彩も何もかもサイケデリックになり、山の頂上から人形のような女性が飛んでいる絵を描くようになりました。芝木さんが妻の変化に気付くや、彼女(妻)は芝木さんに、若い頃からの自分の計画通り、定年退職離婚をしてほしいと言い出したのです。心に変調もきたしていたようで、精神科への通院もしていたことがわかりました。
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