でも実はこれは、子どもが感じている“心のストレス”が、体の症状として表れている可能性が高いのです。大人でも、強い緊張で胃が痛くなったり、お腹を壊したりすることがありますよね。子どもはまだ自分の感情をうまく言語化できないため、体に出やすいのです。
このようなとき、「またお腹痛いの? 気のせいでしょ」などと否定せず、「そうなんだ。しんどいよね」とまず受け止めることが大切です。少々頑張って行き、学校で楽しく過ごせるのであれば行かせますが、厳しそうであると判断すれば、休ませます。無理に登校させることが逆効果になることもあるため、1日ゆっくり休ませて様子を見るのも一つの選択です。早めにストレスを解消しておくことが、長期の不登校を防ぐことにもつながります。
安心できる雰囲気を「雑談」で作ろう
親としては子どもの学校での様子が気になると思います。そのときに「学校どう?」「友達できた?」と確認したくなる気持ちはよくわかります。
でも毎日毎日聞かれると、子どもは「ちゃんとしなきゃ」「大丈夫って言わなきゃ」と逆にプレッシャーを感じることがあります。特に繊細な子は、親の不安を敏感に感じ取り、自分の気持ちを後回しにしてしまう傾向があります。
それよりも、「お帰り!今日はお疲れさま〜」と言葉をかけます。その後は学校のことを聞いてもいいですが、子どもが楽しく話をしないようであれば、すぐに雑談に切り替えてください。雑談であれば気持ちがリラックスでき、その後、子どもから学校の話をしてくる可能性が高いからです。子どもが話したくなったときに自然に話せるよう、安心できる雰囲気を「雑談」で作ってみてください。
外では元気にしっかりと振る舞っていても、家に帰るとダラダラという子も多くいます。これは「外で頑張っている反動」が出ている状態です。大人もそういうときがあるのではないでしょうか。子どもは学校で緊張感を持って過ごし、周囲に気を遣いながら1日を終えたあと、自分の“安全基地”である家庭に戻るのです。そしてそこでエネルギーチャージするのです。
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