咳止めや喉の痛み改善、肌を潤す、花粉症対策にも…たくさんの健康効果がうれしい「レンコン」 薬剤師がオススメする"摂り方のワザ"2つを紹介

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レンコンはハスの太くなった地下茎です。きれいな花を咲かせるハスは根から種まで、多くの薬効を持つ植物です。部位ごとに異なる名前がついています。

レンコンだけじゃない、ハスの薬効

葉は「荷葉(かよう)」といい、暑くて湿気が多い時期の発熱や、胃腸の症状改善によく、止瀉(ししゃ:下痢止め)、止血作用を持ちます。お茶や食材として使用されていて、ベトナム料理店に行くと蓮の葉のお茶が出ることが多いです。すっきりとした味わいなので、どんな料理にとてもよくあいます。

ハスの実は「蓮肉(れんにく)」という生薬として、清心蓮子飲(せいしんれんしいん)や啓脾湯(けいひとう)、参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)などの漢方薬に配合されています。鎮静、滋養強壮、止瀉、健胃作用などがあります。

ハスの実のなかにある緑色の胚芽は、「蓮子心(れんししん)」といって、解熱やイライラや不眠などの改善に使われます。

雄しべは「蓮鬚(れんしゅ)」といって強壮作用に、果托は「蓮房(れんぼう)」といって止血作用に使われている生薬です。レンコンの節の部分は「藕節(ぐうせつ)」といい、止血や鬱血を改善する作用があります。

【2025年3月30日14時30分追記】初出時、レンコンに含まれる成分に誤りがありましたので、本文を修正しました。

平地 治美 薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

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ひらぢ はるみ / Harumi Hiraji

東洋鍼灸専門学校非常勤講師、日本東洋医学会代議員。朝日カルチャーセンター、津田沼カルチャーセンターなどで漢方関連の講座を担当。明治薬科大学薬学部卒業後、漢方薬局勤務を経て、東洋鍼灸専門学校に入学。漢方治療の大家である寺師睦宗氏に漢方を、石原克己氏に鍼灸を、クリシュナU.K氏にアーユルヴェーダ医学を学ぶ。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る・動かす・食べるで健康になる』(日貿出版)など。You tube「平地治美・漢方チャンネル」も開設。ブログ「平地治美の漢方ブログ」。

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