咳止めや喉の痛み改善、肌を潤す、花粉症対策にも…たくさんの健康効果がうれしい「レンコン」 薬剤師がオススメする"摂り方のワザ"2つを紹介

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③タンニン

ポリフェノールの一種で、苦みや渋味のもとにもなる成分です。腸に働きかけ、腸内環境の改善が期待できるほか、優れた抗酸化力によって活性酸素の生成を防ぎ、血管をはじめとする体内の損傷を防ぎます。

余談ですが、タンニンはレンコンの黒ずみの原因です。レンコンを切って空気に触れたまま置いておくと、タンニンが酸化することによって黒ずみが生じます。

この予防に役立つのは酢です。酢水にさらせば、レンコンを白くきれいなままで使えます。ただし、大量の水に長時間さらすとビタミンCが流れ出してしまうので、注意が必要です。

④食物繊維

レンコンは食物繊維を多く含んでいます。食物繊維は水溶性と不溶性に分類されますが、レンコンはどちらも含んでいます。食物繊維は便の量を増して腸を刺激するので、便秘の方にはうれしい栄養素です。

食物繊維が多いということは、すなわち消化しにくいということでもあります。摂りすぎるとお腹が張ったり、ガスがたまったりするので、こうした不調が出たら少し控えめにしたほうがいいかもしれません。

このほか、レンコンを切るときに、糸を引くようなねばねばした感じがあります。レンコンに胃腸を元気にする働きがあるのは、この成分のおかげです。

また、レンコンにはこれまで紹介してきた効能のほか、近年の研究ではアレルギーを抑える物質も含んでいることが明らかになりました。

薬剤師オススメ「レンコン汁」の作り方

レンコンは、できれば皮をむかないで使ったほうがよいです。しっかり栄養を摂ることができます。

また、レンコンに含まれるビタミンCやカリウムは水溶性で、水に溶け出すので、煮汁ごと食べるのがポイントです。味噌汁にすれば栄養をあますことなく摂ることができます。炊き込みご飯もおすすめです。

ビタミンCは熱に弱い性質があるので、調理時間は短くしたほうがいいでしょう。鉄製の鍋で調理すると、タンニンが反応して色が変色し、青黒くなるので注意を。

「レンコン汁」は昔ながらの民間療法で、喉の炎症を和らげたり咳を止めたりするときに、筆者がおすすめしている摂り方です。

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