「1日のうちにどれだけ空白の時間を持つことができるか?」AI時代にますます必須となる≪ボーッとする≫ことで脳を活性させる方法

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(写真:Graphs/PIXTA)
AIが浸透しても人間の存在価値がなくなるわけではなく、人間だけが成し得ることがあります。本稿では脳科学者・茂木健一郎氏の新著『脳はAIにできないことをする 5つの力で人工知能を使いこなす』より一部抜粋のうえ、脳を活性化させる意外な方法をご紹介します。

何もしていないときに働く回路とは?

1日のうちにどれだけの空白の時間を持つことができるのか──。これからのAI時代においては、想像以上に大切なことです。

空白の時間とは、ほかに何もせずにただボーッとすること。忙しない現代において、この「ボーッとする」のはとても難しいことです。5分でも、いいえ、たとえ1分でも「ボーッとしていなさい」と言われて、そうできる人はまずいません。もしあなたがそう命じられても、おそらく1分と経たずに、スマホに手を伸ばしてしまうでしょう。

ボーッとするのは、何も悪いことではありません。それは、集中して何かに取り組んでいない状態です。逆に言えば、ボーッとすることに集中している状態。

脳には、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という何もしていないときに働く回路があります。DMNは、何かに集中して取り組んでいるときには働かない回路です。

このDMNはふだんつながっていない脳の神経を結びつけることでつくられた新しい回路です。スポーツや勉強をしているときなどは、運動や記憶という特定の回路だけが働いて、そのほかの回路が働くことはありません。

集中してスポーツや運動をしているときに、たとえばおしゃべりや遊びのときに働く回路が使われるようになったら集中できないし、いいパフォーマンスができません。何かをするときには、取り組んでいることに関係する特定の回路だけが働くようになっているからいいパフォーマンスができるのであり、結果を出せるようにもなります。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事