東洋経済オンラインとは
ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

武蔵境の老舗家系ラーメン店「大山家」。「オープンから3年は常に赤字」「公共料金もギリギリ」だった店を救ってくれたのは"祖母の味"だった

8分で読める
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

「はじめは『卵入れるだけで100円も取りやがって』とかいろいろ言われて悩みました。ですが、一度食べるともう一度食べに来てくれるんです。

カッコいいラーメンでもありませんし、完全に大衆向けなラーメンなのですが、スープの温度帯など調整が結構難しくて、意外とできそうでできない商品だったのがよかったのかと思います。おばあちゃんのおかげです」(大山さん)

「地域密着」「はやりを追わない」戦略

『できる人だけが知っている 「ここだけの話」を聞く技術』(秀和システム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

今の客層は地元客が大半で、ラーメンフリークは少ない。完全に地域密着だ。これが強い。

家系ラーメンとは少し作り方を変えて豚骨ラーメン寄りに仕上げ、とにかくはやりは追わないと決めている。オンリーワンならば、はやりは気にしなくていいのだ。

「お店の20周年の時に『200円ラーメン』というのをやったんですが、お店の駐車場を見ると自転車だらけだったんです。ほとんどが地元の方々だったんですね。それを見て、自分のやってきたことは間違いじゃなかったんだと思いました」(大山さん)

大昔のおばあちゃんの知恵から生まれたオンリーワンな一杯が、今日も地元のお客さんに愛されている。

【もっと読む】ラーメン店主も疑問「麺硬め」「味濃いめ」流行の謎 普通が一番美味しいのに…ブーム形成の"裏側" では、デフォルトの味を食べないまま「麺硬め」「味濃いめ」を頼む人が増えた背景について、ラーメンライターの井手隊長氏が詳細に解説している。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象