「はじめは『卵入れるだけで100円も取りやがって』とかいろいろ言われて悩みました。ですが、一度食べるともう一度食べに来てくれるんです。
カッコいいラーメンでもありませんし、完全に大衆向けなラーメンなのですが、スープの温度帯など調整が結構難しくて、意外とできそうでできない商品だったのがよかったのかと思います。おばあちゃんのおかげです」(大山さん)
「地域密着」「はやりを追わない」戦略
今の客層は地元客が大半で、ラーメンフリークは少ない。完全に地域密着だ。これが強い。
家系ラーメンとは少し作り方を変えて豚骨ラーメン寄りに仕上げ、とにかくはやりは追わないと決めている。オンリーワンならば、はやりは気にしなくていいのだ。
「お店の20周年の時に『200円ラーメン』というのをやったんですが、お店の駐車場を見ると自転車だらけだったんです。ほとんどが地元の方々だったんですね。それを見て、自分のやってきたことは間違いじゃなかったんだと思いました」(大山さん)
大昔のおばあちゃんの知恵から生まれたオンリーワンな一杯が、今日も地元のお客さんに愛されている。
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