実際、「エンゲージメントサーベイ」のなかに「挑戦できていますか?」といった趣旨の設問が見られます。
その内容を見ると、かなり多くの新人が「挑戦できている」と答えていました。
しかし、新卒3年目以降はだんだん挑戦できなくなり、課長などのリーダー的な存在になって以降は「挑戦できていません」と答える人がほとんどになります。
そして、部長職より上になると、また再び「挑戦できている」と答える人が増えていくのです。
つまり、「挑戦できるかどうか」が、従業員と組織のつながりである「エンゲージメント」に大きく影響しているといえるのです。
「挑戦できない原因」はどこにある?
ただし、「エンゲージメントサーベイ」だけでは、「では、なぜ新人を除く多くの若手、中間管理職が挑戦できていないのか?」といった、課題の「背景」や、
「エンゲージメントサーベイ」だけを見ていても、「
私がさまざまな会社を見ている限り、挑戦できない原因が、「失敗を許容しない企業風土」のこともあれば、「新しい挑戦の機会が提供されていない」こともあれば、「
自社が抱える問題がどれかによって「講じるべき対策」は異なりますが、いずれにせよ、もし自社で、従業員と組織の結びつきである「エンゲージメント」が低い、と感じられる状態にあれば、「新人を除く多くの若手、中間管理職が挑戦できないのではないか?」「そこを根本から変える必要がある」と考え、実施していくのが抜本的かつ本質的な解決の第一歩です。
新人や役員クラスだけでなく、その組織で働く多くの人が「真に挑戦できる環境」を整えていく、それこそが経営や人事の役割だと、私は「人的資本経営の専門家」として確信しています。
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