「やる気の問題より"組織の構造的問題"だ…」日本企業で「新人と役員」以外が、情熱をもって仕事ができない根本理由

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新卒で入社して3年間くらいは、みんなも手取り足取り教えてくれるし、成長幅が大きく、働いていて楽しいことが多い。だから、従業員と組織のつながりである「エンゲージメント」は高い。

ところが、20代後半から30代前半のころになると、「エンゲージメント」が下がるのです。

とくに中間管理層のかなめである課長職クラスにおいて「エンゲージメントスコア」の低下が顕著です。

社会的に「若手」というと、だいたい35歳以下を指すことが多いようですが、その若手はほとんどの期間を「エンゲージメント」が低い状態で過ごしているのです。

よく、私のお客さまのなかに、「若手の離職が多くて……」と嘆いている人がいらっしゃいますが、それは「個社の問題」でありつつ、同時に「日本企業全体の問題」でもあるのです。

部長、役員になると、再び急上昇

一方で、課長職から部長クラスへ変わると、再び「エンゲージメントスコア」が上昇しはじめます。それ以降はだんだんと上がり、「役員クラス」になるとマックスに到達します。

つまり、課長職あたりを「谷」の底として、「エンゲージメントスコア」が変化しているわけです。

なぜこういうことが起こるのでしょうか?

じつはこれには「仕事で挑戦できているかどうか」が大きく関連していると考えられます。

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