
日販グループとの協業が加速
――コロナ禍以降、成長のペースが加速しています。
1つは日販グループとの協業がうまくいっていることだ。2022年に両者の合弁会社を設立して「駿河屋」のフランチャイズ(FC)事業を始めた。簡単にいえば書店のスペースの一部に駿河屋がFCで出店する形だ。
書店は人気アニメの原作コミックを、当社はキャラクター雑貨を扱う。業態としての親和性が高く、丸善ジュンク堂書店や三洋堂書店をはじめ、多くの書店がFC加盟(事業参画)してくれている。
47都道府県のうち出店予定も含めて30まで進出済みだ。そう遠くないうちに、全都道府県をカバーできると思う。地方に出店すると、その地域での駿河屋の認知度が一気に高まり、ECサイトへの流入も増えるという好循環が生まれるのがメリットだ。
もう1つは日本コンテンツの海外人気の沸騰だ。ネットフリックスやクランチロールといった配信プラットフォームを通じて、日本のアニメが世界的に広がった。海外から関連グッズを買いたいというニーズが高まったとき、アニメ関連やホビー商品のリユースでトップシェアを持っていたのがうちだった。19年に立ち上げた海外通販サイトは、今や年商30億円レベルまでに急成長している。
――中古ゲームのECで創業した当初、ここまで拡大すると想定していましたか。
売り上げの年間成長率は平均20%程度。正直もっと成長しているはずだった。どこかで手抜かりがあったかもしれない(笑)。
ネット販売の比率が高まるとは昔から言われていたこと。中古ゲームの市場性の大きさに目をつけ、そこに企業として本気で取り組んだのはうちぐらいだった。
記事全文を読むには有料会員登録が必要です。
(残り 1402文字 です)
【9/30(火)まで】 年額プラン2,000円OFFクーポン 配布中!
詳細はこちらから
無料会員登録はこちら
ログインはこちら