「2時間待ちは普通」「ひとり2000円超え」なのに大盛況!「丸亀製麺」運営企業が手掛ける「コナズ珈琲」人気爆発も"納得"のワケ
そんな中、後発のコナズ珈琲が目を付けたのは「ハワイアン」という価値だった。
トリドールホールディングスの創業者・代表取締役社長である粟田貴也氏は、丸亀製麺の出店視察のためにハワイへ訪れたとき、現地のコーヒーショップに感銘を受けたという。
その感動を日本でも、ということでのハワイアンカフェの出店だったが、それが既存のコーヒーチェーンとは一線を画するカフェの展開を進めることになった。

コナズ珈琲が狙うのは「女子会」需要か?
とはいえ、そのように新しいカフェのスタイルを見つけても、それに対応する需要がなければ店は成り立たない。
もちろん、昔から「ハワイ好き」は日本で多いが、それだけで全国チェーンになるほどの数もいるわけではない。では、コナズ珈琲の躍進を支えるのはどのような需要なのか。
その一つが「女子会」需要だと、店舗を訪れて感じた。
というより、店舗空間の作り方やメニュー、コンセプト、出店立地などすべてが「女子会(とくにママ友会)」に「選択と集中」されているように感じたのだ。
先ほども述べた通り、店内には特に女性グループが多く、話に花を咲かせている人が多い。テーブルもいすも広いし、何より滞在時間は無制限である。
それに、店内にはハワイアン・ミュージックがかかっているのだが、この音量が他の飲食店よりも少し大きい。だから、声のボリュームがある程度大きくても気にならない(あえて不便な場所にばかり出店している…売り上げが急増するハワイアンカフェ「コナズ珈琲」の逆張り戦略)。いい意味での「ガヤガヤ感」があって、女子会にもばっちりなのだ。
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