【SNSで見つけたイケメンがホストだった】営業時間外でもSNSに注力する現代のホストたち。売上の約2割を配信の「投げ銭」で稼ぐ者も
ホストとして店舗で接客し、なおかつ配信者としても労働する。営業前や営業後に定期的に配信を行なうホストは、その分指名客と過ごす時間が減ってしまうが、新規客を囲い込むためにも配信で知名度を上げることを重視している。
これまでは、初回で複数人のホストがいるなかで女性客に興味をもってもらうためにLINEや電話で営業をかけていたが、いまではSNSによって、すでに「自分に興味をもってくれている」人を店に呼ぶことが可能になった。営業の初期段階のハードルが随分と下がったのである。
しかし一方で、店に来ている単価の高い客から不満が出ることもあり、そうした客に対するケアも欠かせない。
「配信はTikTokとホスト専門の配信アプリの2つで、毎日2時間くらいやってますね。認知度を上げて、できたら配信でも月100万円くらいは売上をつくりたい。そしたられっきとした『仕事』じゃないですか。自分のなかでノルマを決めてるわけじゃないけど、毎日やらないと人はすぐ離れていくから、とにかく継続を目標にしてますね。ホストは腐るほどいるから、そのなかで埋もれないためには地道な努力をしないと」(30代・月間1500万円プレイヤー)
SNS運営の上手さも「ホスト力」のうち
最近はYouTubeやTikTokなどの動画コンテンツについて、ホスト個人だけではなく店舗やグループ全体で運用するケースが増えている。店舗のSNSのフォロワー数が多く発信力が強いほど、ホストにとっては売れるチャンスが大きい店と言える。そのため、いまではどのグループもSNSの影響力を伸ばすために躍起になっているのだ。
「TikTokは、お店の撮影、仲良いキャストと2人でやってるアカウント、あと個人でもやってます。前はYouTubeにも出てました。いまだに2年前のYouTubeとか見てくれて、インスタをフォローしてくれたり初回で来てくれるお客さんはいますね。ストーリーの足跡とか見て、ホストを無差別にフォローしてるわけじゃなくて僕を見つけてくれたんだって子には、自分からDM(ダイレクトメッセージ)を送ると、けっこうお店に来てくれます」(20代・月間1100万円プレイヤー)
店舗やグループが運営しているSNSアカウントだと、基本的に月に数回、2時間ほど撮影の機会が設けられる。SNSの企画や動画編集にかかる費用は店舗負担なことが多く、大半のホストクラブが業者を雇って運用している。
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