【SNSで見つけたイケメンがホストだった】営業時間外でもSNSに注力する現代のホストたち。売上の約2割を配信の「投げ銭」で稼ぐ者も

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壁に寄りかかっってスマホを触るホスト
 SNSにも活躍の場を広げるホストたちの戦略とは(写真:shige hattori/PIXTA)
TikTokやYouTube、そのほか配信など多様なSNSが流行するなかで、存在感を増しているのがホストだ。店舗だけではなく、SNSにも活躍の場を広げる彼らの戦略とは。歌舞伎町の社会学を研究するライターの佐々木チワワ氏に解説してもらう。
※本稿は『歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造』から一部抜粋・編集したものです。

SNSでイケメンを見つけたらホストだった

TikTokをはじめとしたSNSに当たり前にホストが出てくるようになったいま、「イケメンだと思ったら、たまたまホストだった」と興味を抱き、「一度直接会ってみたい」とホストクラブに足を運ぶ女性客も少なくない。もともとは、売上を立ててグループとして宣伝してもらうことで有名になっていたホストたちだが、SNSを駆使して自力で有名になることで売上を上げることも可能な時代になったのだ。

とはいえ、ホストがSNSで活動をすることには当初、批判的な意見が多かった。

現役ホストでYouTuberとして最初に台頭してきたのが「ほすちるHost children」である。2017年に動画投稿を始め、2025年1月時点の登録者数21.6万人。メンバーである一陸斗は年間2億円以上を売り上げ、現在はFILIAというホストクラブで社長を務めている。ちなみに2017年は、いまやテレビタレント・実業家として著名なローランドが、YouTubeで「現代ホスト界の帝王」として出演した動画が公開された年でもある。

ほすちるがYouTubeを始めた当初は、「お金を使ってお店に来てくれる客を差し置いて、客になるかもわからない相手のために動画撮影で時間を使うな」という批判を受けた。当時のホストは売上を上げるために客に時間を最大限使うことが当たり前であり、金を使っていない人間のために無料で動画を配信するなど、店舗で金を落としてくれる客への配慮がないとして叩かれていた。

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