「ほっかほっか亭ってまだあるんだ」のX投稿に反応して話題も…確かに「店舗数は減少」でも、同社が"へこたれていない"ワケ

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ほっかほっか亭
東京都内ではほとんど店舗を見ないと(写真:ほっかほっか亭の公式サイトより)

ここ1年ほど、大手弁当チェーン「ほっかほっか亭」の話題をSNSやメディアで目にする機会が増えている。

2024年9月には、同社メニューに対して辛口レビューを行った料理研究家のリュウジ氏に公開でコラボを依頼して賛否両論の意見が巻き起こったり、2025年の4月1日(エイプリルフール)にはSNSに「ライス販売停止」とウソネタを投稿して物議を醸したり――といった事案が起きた。

一見すると炎上しているように感じる事案も、筆者には計算したうえで戦略的にやっているように見えた。なお、上記の2事例については、過去に本媒体で論じている。

SNSのクレームコメントにも1つひとつ返信

ほっかほっか亭を運営しているのは「株式会社ほっかほっか亭総本部」だが、同社は株式会社ハークスレイの100%子会社だ。持ち株会社の株式会社ハークスレイは東証スタンダード市場に上場しているのだが、ほっかほっか亭単体での事業展開や企業戦略は、外からはなかなか見えづらいところがある。

このたび、同社のSNSを中心とした広告・宣伝戦略を仕掛けた飯沼俊彦氏(株式会社ほっかほっか亭総本部 取締役)に話を聞くことができた。そこから、広告・宣伝にとどまらない、ほっかほっか亭の秀逸な事業戦略が見えてきた。

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