「麻辣湯」TikTokで"若者女性の食レポ"目立つナゾ どこから火がついた?ガチ中華が抱える課題も

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麻辣燙 ガチ中華
麻辣湯(写真:筆者撮影)

何種類ものスパイスが入ったピリ辛の麻辣スープに、自分の好きな肉や野菜、麺を投入して食べる麻辣湯(麻辣燙、マーラータン)。TikTokやInstagramでは若い女性による食レポ動画が目立つ。一方で、麻辣湯を出す店では虫が混入するといったトラブルも発生した。若い女性に人気の背景と、ガチ中華が日本で店舗を展開するうえでの課題を分析した。

バイキング形式のように具材や麺を食べたいだけ選ぶことができる麻辣湯は、中国四川省発祥だ。ただ四川以外の人にとってはあまりにも辛い。ほかの地域の人でも食べられるよう、ほどよい辛さにアレンジされ、中国全土へと広がった。

日本でも中国東北発祥のチェーン店「楊国福麻辣湯」(楊国福)や、実業家でありラーメン評論家として知られる石神秀幸氏が始めた「七宝麻辣湯」(七宝)など、麻辣湯の店が増えつつある。

TikTokなどで食レポが出てくる

実際に都内にある「楊国福」や「七宝」、そのほかの麻辣湯の店に行くと、どの店舗でもほぼ満席に近い状態。時には行列ができていることもある。客層は10代後半から20代後半くらいの若い女性がほとんどだ。

ガチ中華 麻辣燙
吉祥寺の七宝麻辣湯、昼時はやはり行列だ(写真:筆者撮影)

気になっていくつかのSNSで『マーラータン』と検索してみると、特にTikTokやInstagramのリール動画、YouTube Shortなどのショート動画SNSで麻辣湯の食レポ動画が多く投稿されており、多くのいいねやコメントを集めていた。

知り合いの女子大学生になぜ人気なのかを聞いてみると「有名なTikTokerがフードデリバリーで麻辣湯を頼んで食べる動画がバズって人気になった」や、「韓国のアイドルが食べているのがSNSでバズって人気になった」、「テレビのバラエティ番組で麻辣湯が紹介されているのを見て人気が出た」などいくつかの説が出てきた。

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