同性愛カップルを悩ます子供の「新学期問題」

好奇心や無知にどう向き合うべきか

コネティカット州に住むケビン・ディックスと彼の娘。彼は同性愛カップルだが、そのことが原因で娘に嫌な目にあって欲しくないと願っている(写真:Christopher Capozziello/The New York Times)

「なぜパパが2人なの?」

「あっ、ミアがいる」と、川の向こう岸でキャンプをしている子が言った。「養子になってママが2人いる子だよね」

その子に悪気があったわけではないとミア(11)は思っている。とはいえいい気分ではなかったのは、キャンプから帰ってきて2人の母に話をしたことからも明らかだ。

「『わざわざそんなことを言うなんて、そしてその子たちが自分について覚えていることといえば、家族のことしかないなんておかしいよ』とだけあの子は言った」と母親のジェリー・ディベネデットは語る。

ディベネデットは進学先のマンハッタンの中学校での新たな生活がどうなるか思いをめぐらせている最中だ。「『カミングアウト』というまったく新しい体験が、あの子を待っているのだと思う」

数十年にわたる研究により、同性愛者のカップルを親にもつ子供たちは、異性愛者の両親のもとで育つ子供たちと発達面でも社会的・学業的な成長でも、性的志向においても変わりがないことが明らかになっている。

その一方で、同性愛者のカップルのもとで育つ子供たちの多くは、ミアに向けられたものと同じような不快な発言にさらされていることも明らかになっている。専門家はこうした心ない発言を「マイクロアグレッション」と呼ぶ。

悪気はないかもしれないし、嫌がらせというほどではないかもしれないが、ミアのような子供たちを変わった存在として扱い、「自分はみんなと違うんだ」という気持ちをいだかせてしまう。

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