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政治・経済・投資 #野口悠紀雄の「震災復興とグローバル経済」

(第35回)日本製品が築いたブランドは崩壊寸前

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補助政策は日本車のイメージを落とす

日本における最近の事態も、よく考えると腑に落ちないことが多い。まず第一に、図に示したアメリカ市場のランキングは、日本市場とずいぶん違う。日本国内では日本車ばかりだ。なぜなのか? 日本とアメリカの消費者の好みがこれほど違うとは思えない。第二に、アメリカでは日産車とあまり変わらない市場シェアの現代の車が、日本市場ではほとんどゼロなのはなぜなのか?

特に第二点は、誰もが不思議に思っている素朴な大疑問だろう。それにもかかわらず、日本のメディアは一向に問題としない。なぜなのか?

疑問はそれだけではない。09年に開始されたエコカー減税・補助は、09年後半から10年前半にかけての国内乗用車の販売を大きく拡大し、自動車メーカーの(一時的な)救世主となった。しかし、恩恵を受けたのは、圧倒的に国産車だった。外国車の多くは燃費・排出ガス規制をクリアしないために適用されないのだが、「その基準は外国車を排除するためのものではないのか?」という疑問は拭い去れない。かつて、輸入車排除のためにさまざまな非関税障壁が設けられていると議論された。それらの多くは改善されたが、今回のエコカー減税・補助は、巨大な非関税障壁だったのではないか?

こうした疑問は、日本車のイメージを悪くしている。日本が政策によって意図的に外国製を排除しているのだとすれば、日本の消費者は、外国車を用いる機会を奪われていることになるのではないか?

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