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「国家の役割」を最小化すると最後はどうなるのか 保護されるのは「人身と所有に対する権利」だけ

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たとえば、ジョナサン・ウルフ『ノージック―所有・正義・最小国家』では、国家の役割を次のように定めています。

① 侵略行為から市民を守り、警察や裁判所によって市民をお互いから保護する。

② 道路、消防サービス、図書館など、多様な公共サービスを供給する。

③ 病気、貧困、失業といった理由のために、自分の面倒を見ることができない市民の世話をする。

④ 映画を検閲したり、特定の薬物を禁止したりするように、個人の生活をある程度監督する。

民営化される「国家が行なっていた」サービス

『知を深めて力にする 哲学で考える10の言葉』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

このなかで「最小国家」というのは、①の部門つまり「人身と所有に対する権利を防衛することだけ」に限定されるのです。

言い換えると、「最小国家」では福祉援助もパターナリズム(夫権的干渉主義)も禁止されるのです。

では、最小国家で、もし①以外のサービスを受けたいとすれば、どうすればいいのでしょうか。

リバタリアンの答えは、そのサービスを有償で提供する会社と人々が個人的に契約をすればいい、となります。

従来の国家が行なっていた多くのサービスは、たいていが民営化されますので、必要な人だけが契約すればいいだけの話です。

その分、国家に支払っていた税金が安くなる、というメリットもあります。

(出所:『知を深めて力にする 哲学で考える10の言葉』より)

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