「国家の役割」を最小化すると最後はどうなるのか 保護されるのは「人身と所有に対する権利」だけ
こうして成立した「リヴァイアサン」は、ホッブズによれば、「自然人を保護し防衛する」ことになっていますが、巨大化した怪物がどうやって人間を保護してくれるのか、謎は残されたままです。
ノージックの提唱した大胆な「最小国家論」
ホッブズが構想した国家は、海の怪物のような巨大な力をもつものでした。本来は個々人の権利を守るために、いったんはその権利を放棄し国家を形成するというのは、社会契約論と呼ばれます。
ところが、その結果として巨大な国家がどのように人々を保護するのか―この問いには、満足のいく答えが与えられないままです。だとすれば、国家そのものを強大化させず、むしろ最小国家にしたらどうか、という発想も可能でしょう。
これを大胆に提唱したのが、現代アメリカのノージックでした。リバタリアンであるノージックは、『アナーキー・国家・ユートピア』の序において次のように語っています。
ここで提唱されている「最小国家」を理解するには、一般的に「国家」がどんな役割をしているか、押さえておかなくてはなりません。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら