その原宿で、竹下通りは、表参道と並ぶほどの人気のストリートとなって久しい。車一台が通れるほどの幅の狭い道は常に賑わっていて、その約半数はやはり外国人。周囲から聞こえてくるのは英語、フランス語、スペイン語のほか、どこの国の言葉かわからないヨーロッパ系言語で、中国人、韓国人、アジア系の人も多い。
そんな外国人観光客と客層を二分するのは、日本の10代の若者たち。彼らは都内ばかりでなく、関東近県、そして全国からこの街を目指してくるようだ。
いつから若者の街になったのか
1990年頃の原宿竹下通りの写真を見ると、修学旅行で東京を訪れた学生服、セーラー服姿の高校生たちも数多く写っている。この原宿竹下通りは、いつから日本中の少年少女たちが目指す観光地になったのだろうか。
その前段には、山の手の住宅街だった原宿の“ファッションの街”への変容があった。

(写真:1990年4月20日、東洋経済写真部撮影)

(写真:1990年4月20日、梅谷秀司撮影)
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