もうすぐ発表「米国アカデミー」見所を徹底解説 日本関連は3つの作品がノミネートされている

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第97回アカデミー賞
今年の米国アカデミー賞は群雄割拠の混戦模様(C)A.M.P.A.S.

世界最高峰の映画の祭典「第97回アカデミー賞授賞式」が3月2日(日本時間3月3日朝)にアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われる。

昨年は、核開発をめぐる極秘プロジェクト「マンハッタン計画」を率いた天才科学者の苦悩を描いた『オッペンハイマー』が作品賞をはじめとする7部門を獲得。日本からは宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞を、そして山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を獲得したことが話題となった。

今年も米国アカデミー賞を深く楽しむために、今年のノミネート作品の傾向を、作品賞のノミネート作品および、日本関連作品を中心に見てみたいと思う。

今年の日本関連のノミネート作品は3本

まずは短編ドキュメンタリー部門にノミネートされている山崎エマ監督の日米国際共同制作作品『Instruments of a Beating Heart 心はずむ 楽器たち』から。

同作は昨年の12月13日から公開され、大きな反響を集めている映画『小学校 ~それは小さな 社会~』の短編版だ。

第97回アカデミー賞
短編ドキュメンタリー部門にノミネートされている『Instruments of a Beating Heart 心はずむ 楽器たち』(C)Cineric Creative/ NYT Op-Docs

イギリス人の父と日本人の母を持ち、日本の公立小学校に通った山崎監督は、自分を形成する“日本人らしさ”は小学校で過ごした時間に由来するのではないかとの思いで小学校での撮影を敢行。コロナ禍の2021年4月からおよそ1年にわたって撮影を行った。

その短編となる『Instruments of a Beating Heart 心はずむ 楽器たち』は、学校の式典で大太鼓を演奏する課題を提示された小学校1年生の女の子にフォーカスした作品となっている。同作はニューヨークタイムズのYouTubeチャンネルで公開されているほか、NHKでも3月2日(1日深夜)0時10分に地上波初放送が予定されている。

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