もうすぐ発表「米国アカデミー」見所を徹底解説 日本関連は3つの作品がノミネートされている

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日本映画の同部門のノミネートは、2002年の『頭山』、2008年の『つみきのいえ』(同作は受賞も)、2014年の『九十九』に続いて4本目。東映アニメーションが米国アカデミー賞にノミネートされることも初のこととなる。

この部門では『あめだま』のほかに、毛のない3兄弟のイスタンブールのホテルでの出来事を描く『Beautiful Men(原題)』。海辺の一軒家で娘と暮らす元船長がPTSDに苦しむさまを描き出すイランのアニメ『In the Shadow of the Cypress(原題)』。80年代人気子ども番組の3人のキャラクターが番組クリエーターの死をきっかけにスタジオに取り残されるさまを描く『Wander to Wonder(原題)』。大人たちのキスに嫌悪感を抱く少年が仲良しの女の子に恋心を抱くさまを描くフランスのアニメ『Yuck!(原題)』がノミネートされている。

今年の主要賞ノミネート作品は?

今年の作品賞のノミネート作品は10本。授賞式当日までに日本で鑑賞可能なのは配信を含めて5本。残り3本が授賞式後の3月中に公開となり、5月に『サブスタンス』、そして日本では最後の公開作品となる『アイム・スティル・ヒア』を鑑賞できるのは8月となる。

第97回アカデミー賞
今年のアカデミー賞作品のノミネート発表はロサンゼルス山火事の影響により2度延期となり、1月23日に発表された(C)A.M.P.A.S.

また今年は3月3日朝にNHK BSで生中継。翌日3月4日朝にはWOWOWで字幕版のオンデマンド配信が予定されている。

第97回米国アカデミー賞 作品賞ノミネート一覧
『ANORA アノーラ』(日本公開:2月28日~)
『ブルータリスト』(日本公開:公開中)
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(日本公開:2月28日~)
『教皇選挙』(日本公開:3月20日~)
『デューン 砂の惑星PART2』(Blu-ray&DVD販売中、デジタル配信中)
『エミリア・ペレス』(日本公開:3月28日~)
『アイム・スティル・ヒア』(日本公開:8月~)
『ニッケル・ボーイズ』(日本公開:2月27日よりAmazon Prime Videoで配信開始)
『サブスタンス』(日本公開:5月16日~)
『ウィキッド ふたりの魔女』(日本公開:3月7日~)

昨年のアカデミー賞は本命の『オッペンハイマー』が作品賞をはじめとした7部門で受賞するという順当な結果となったが、今年は群雄割拠の混戦模様。ノミネート数は『エミリア・ペレス』が12部門13ノミネート(歌曲賞で2曲ノミネート)で最多。『ブルータリスト』と『ウィキッド ふたりの魔女』が10部門。『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』と『教皇選挙』が8部門となっている。

その中で一歩リードしているといわれるのがショーン・ベイカー監督の『ANORA アノーラ』だ。

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