わたし恋に落ちました、お菓子とコンビニに 「お菓子・コンビニオタク」の仕事道とは?
「自分の視点」を外れる。そのために、松林さんが目を向けるのは、ユーザーやコンビニ業界から少し離れた場所だ。最近、社内の人脈を使って会いに行ったのは、あるトイレタリーメーカーの人だという。
「お菓子にヘルシーさを追求していくと、どうしても『その材料で本当に美味しいの?』とか『見た目が地味だよね』などといったユーザーの先入観との戦いになります。そんな先入観を打ち砕く、ぶっ飛んだネーミングやパッケージのヒントを探りに行きました。同じ業種、職種以外の人の話を聞きにいくことは、私がいつも大切にしている仕事のひとつです」
「好きなことを学び続けるって幸せ」
好きなことを極めるために、それ以外の部分に目を向ける。逆説的で遠回りにも見えるやり方こそ、松林さんの「オタク道」だ。
「単純に、自分の好きなことを学び続けるってすごく幸せですよね。私の場合、さらに周りの人にもその魅力を伝えることでもっと幸せになれるんです。だからこそ、ユーザーとして、売り手としての両方から、お菓子とコンビニの魅力を広げていける今の立場はとにかく幸せ」
これからも、進化を続けるお菓子やコンビニと一緒に成長していきたいと話す松林さん。彼女が愛をこめて開発した商品たちは、今日も街角で人々を笑顔にしている。
取材・文/朝倉真弓 撮影/赤松洋太
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