「カラムーチョ」は、なぜここまで強いのか

カルビーも30年崩せない牙城を築けた理由

東洋経済オンラインに集いし労働者・学生・市民諸君!「若き老害」こと常見陽平である。
前から気になっていた会社に、ついに訪問した。辛いのが特徴の定番スナック菓子「カラムーチョ」で知られる湖池屋(コイケヤ)だ。カラムーチョは今、30周年キャンペーンを展開中で、「ドンタコス」や「すっぱムーチョ」などのユニークな商品でも知られる。最近ではみかん味のポテトチップス、さらにはこの原稿を仕上げている時には「ポテトチップス もも味」「ポテトチップス バナナ味」を発表し、ネットニュースでも大きく話題になった。
日本のスナック菓子業界はなんといってもトップシェアのカルビーを抜きに語れない。折しも5月12日にカルビーが発表した最新決算の2015年3月期は純利益が6期連続で最高を更新し、国内では圧倒的なシェアを持っている。
ただ、もともとポテトチップスを初めて商品化したのはフレンテグループの湖池屋だった。その後、カルビーに逆転を許してしまっているものの、独自の商品づくりで、一定のジャンルではカルビーをはじめ、競合の菓子メーカーが切り崩せない牙城も築いている。とくに「辛いスナック菓子」におけるカラムーチョの強さは際立つ。ネット文脈を意識した商品作り、プロモーションをやっているのではないかとすら思えてしまう。
湖池屋はなぜ、ユニークな商品を連発し、話題をかっさらっていくのか。東京都板橋区の成増にある湖池屋本社で、カラムーチョのマーケティングを担当している五月女由和氏、広報担当者の小幡和哉氏を直撃取材した。

カラムーチョ誕生秘話

常見陽平(以下、常見):「カラムーチョ」を初めて食べたのは、僕が小学校4年生の時(1984年)です。 30周年おめでとうございます。余談ですが、湖池屋さんに電話するたびに「お電話ありがとうございます。カラムーチョ30周年の湖池屋です」って言うのですね。

五月女由和(以下、五月女):おかげさまで、昨年は「カラムーチョ30周年」を迎え記念キャンペーンとして「日本全国カラムーチョ化計画」を展開しました。女優の芦田愛菜ちゃんや、生物学者の池田清彦教授、言語学者の金田一秀穂教授、を迎えて専用ホームページを立ち上げたり、テレビCMを打ったりと大々的にプロモーションをしましたね。

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