今は仕事が忙しくてなかなか休みが取れないのですが、今の仕事が落ち着いたらフィールドワークを兼ねて旅をしたいと思っています。熊本には昔ヒッピーの村だった場所があるそうなのでそこに行ってみたいし、去年から仏教について勉強しているので、岩手の有名なお寺に行ってみたいです。自分の書いた小説を出店する神奈川のフェスにも興味があります。一人だとこういうことにお金と時間を使えてすごく楽しいですね」
離婚後は自分の中で考え方の変化もあったという。離婚前は「お金を稼ぐことが素晴らしい」という価値観があり、お金を稼げないことに罪悪感を抱えていた。また、小説家やライター、芸術家として名を上げるのなら何者かにならないといけないという思いが強かったが、今はそれを客観視できるようになったという。
法律婚は自分にとって無理がある
現在パートナーはいないという大西さんだが、今後法律婚はもうこりごりだと話す。
「法律婚って恋愛のパートナーであり、セックスのパートナーであり、経済のパートナーであり、生活のパートナーでもあります。これが一生セットだと思うと無理だなと。しかも一生一人の人と一緒なので違反ができません。そうやって相手を縛るのも縛られるのも嫌なんです。法律婚というシステムは私には無理があるように感じています」
このように自由な暮らしを謳歌している大西さんだが、老後のことは不安だと語る。
「京都に移住したばかりの頃、シェアハウスでだいぶコミュニティに助けられました。でも、50歳から70歳くらいまでの人たちが楽しく暮らすシェアハウスのロールモデルがまだありません。そのうちできるのではないかと思っていますが、もしできなかったら、自分で作ろうかとも思っています。同世代で多くの人と触れ合えて暮らせればと思って」
京都という土地、そしてコミュニティにこだわりを持っている大西さん。直近の目標は小説の執筆をもっと充実させることと、コミュニティ作りを続けていくことだという。大西さんは離婚後に移住したことで好きなモノに熱中したり、より多くの人とつながることができているように思う。老後の心配もクリエイティブ能力を活かせば不安を払拭できそうだ。
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