相手と対等の関係でいたい
今回、話を聞いたのは三橋洋介さん(38歳・仮名)。食品会社に勤務し、年収は370万円。29歳のとき授かり婚をし、元妻の不倫がきっかけとなって離婚をしたのは今から1年半ほど前だ。子どもの親権は元妻で、今は月に数万円の養育費を振り込んで月に1回子供と面会交流をしている。
「離婚届を出した日はとても清々しい思いでいっぱいでした」
驚いたのは、三橋さんは離婚届を出した翌日から婚活を始めたというのだ。というのも、三橋さんは若い頃、バーテンダーをやっておりつねに恋人がいて女性に困ることはなかったほどで、恋愛して好きな人と一緒にいないと寂しいと感じたのだという。
ただ、37歳で離婚してみると、年収的にも婚活市場では厳しいと感じていた。
「婚活市場ってマッチングアプリとか婚活パーティーとか、異性を年齢や収入、長男じゃないかなど条件で判断する世界じゃないですか。僕はそういう条件で選ぶのが嫌だったし、婚活市場で僕の条件は悪いので、逆に条件を無視することにしました。
だから、相手との会話を重要視することにしたんです。コミュニケーション力ですね。婚活市場って条件で選んでいる時点で相手を対等に見ていないですよね。自分がこのくらいのレベルだから相手はこう、とかじゃなくて、1人の人間として対等に生きていけるか、一緒に生きていけるか、対等に話すことにはすごく気をつけています。この対等の関係は若い頃は築けていなかったと思います。結婚に失敗した今だからわかります」
また、婚活するにあたって服装も変えた。結婚していた頃は元妻から「パパらしい格好をしてほしい」と言われて元妻が買ってきた所謂「パパ服」を着ていたが、それらは全部捨て、スタイリッシュで清潔感のあるファッションに変えた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら