婚活ウケの良いファッションに変えていくうち、若い頃好きだったブランドの服も着たくなり、それらの服もうまい具合に取り入れた。昔の自分を取り戻していくようだった。また、アラフォーにもなると体力の衰えを感じ、筋トレやランニングも始めて体を鍛えた。
「結婚していた頃は小遣いが月1万〜1.5万円だったので好きなものが買えなかったんですよね。もちろん、結婚生活は子供中心の生活で楽しかったのですが自分の時間はほとんどなかったです。今、自由に使えるお金は増えたけど子供と月1回しか会えなくなってしまった喪失感はすごいです」
離婚から2週間で恋人ができる
マッチングアプリや婚活パーティーなどの一般的な婚活では不利になると思い、三橋さんは友人を頼った婚活を始めた。バーテンダー時代の友人や親しい友人には離婚したことをすぐ話したら、友達が「知り合いに婚活をしている女性がいるからどうか」と飲み会を開いてくれた。
「僕の場合、周りの友人たちに恵まれていたと思います。実は女性を紹介してもらう飲み会は2回用意してもらっていたのですが、1回目の飲み会で会った女性に惹かれたので2回目の飲み会は断りました。僕は趣味で純文学を読むのですが、その女性も純文学が好きとのことで、本を読む女性が今まで周りにいなかったので共通の話題を見つけられました。
あと、お互いお酒が好きな部分も合っていました。それで話が盛り上がり、それから3日後、食事に誘いました。初めて話したときから『あ、この人だ』となんとなくピンときていたのですが、食事に誘ったとき、食(の嗜好)がお互い合うことがいちばんうれしかったんです。僕は少しクセのある居酒屋系の料理が好きで、彼女もそういう料理が好きとのことで。お互い美味しいと思えるものを楽しく食べられる経験が初めてだったんです」
この2回目のデートで三橋さんはその女性と交際をスタートさせる。この間、離婚からわずか2週間という異例のスピードだった。長期休暇が取れた年末年始は彼女の家で過ごした。そして交際から1年が経った頃、同棲を開始した。
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