37歳で離婚→京都で自由謳歌する女性の"不安" 彼女が「法律婚はもうこりごり」だと言うワケ

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ショートステイ後は近所の築100年ほどのアパートに引っ越したが、シェアハウスを出た今でもコワーキングスペース代わりにシェアハウスへ行って、そこでみんなでご飯を食べたり仕事をしたりしているという。

「京都は本当に日本の文化が豊かであることに感激して、今は美術館の学芸員補助や監視員の仕事と友人の会社の手伝い、たまにライターの仕事、そして小説を書いて過ごしています。小説は公募に出して何度か賞を取ったこともあるのですが、お金のためというより好きで書いています。

京都には『ほんまもん』という言葉があるのですが、これは文化でもアートでも表面的な華やかさではなく、本質的な価値や取り組みを重視する独特な価値観です。京都にはそのような『ほんまもん』がいたるところにあるのでそこが魅力的です」

早寝早起きと健康的な食生活

離婚して京都に移住してから、大西さんの生活スタイルは180度変わった。結婚して会社員だった頃は毎週金曜や土曜になると深夜2時、3時までNetflixを見ながらお酒を飲んでいたが今はお酒をやめ、早寝早起きを習慣化させた。

「毎朝5時に起きて1時間ほど瞑想をします。それから9時にはデスクに向かって友人の会社の仕事の手伝いを始めます。今は繁忙期のため12時間くらい仕事をしているのですが、夜10時には寝ます。食事も肉を食べなくなりました。京都は野菜がとてもおいしいので、京野菜と魚、玄米ご飯を食べています。この生活習慣にしてからとても体調がいいんです。実は夜型で食事も何も考えずに過ごしていた離婚前、動脈硬化ができてしまったんです。それと、常に疲労感がありました。今の生活スタイルにしてからその頃がウソのように健康になりました」

ちなみに大西さんが取り入れている瞑想は「ヴィパッサナー瞑想」というもので、仏教が元になっており、日本だけでなく世界各国に合宿所がある。

離婚後はお金の使い方にも変化があった。会社員時代は毎月決まった金額の給与が振り込まれていたがフリーランスの今は収入が安定しているわけではない。離婚前はすぐにクレジットカードを使ってネットで衝動買いをしていたが、今は考えてお金を使わないといけないため、スマホからAmazonとメルカリのアプリを削除した。ただ、お金に関しては自分のためだけのモノを自由に買えるので気楽になったという。

「お金だけでなく時間も、自分だけのために使えてすごく楽です。京都は美術館や博物館が多いので、時間ができたら気軽に美術館に行けるんです。小さな畑も借りているので畑仕事をすることもあります。

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