偉くならずに会社で生きる「ゆる社内政治」の勧め 誰でも社内政治ができてしまう4つのステップ

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さらに、社内政治へ積極的にかかわりたくないなら「社内でトラブルが起きてもとりあえずぐっとこらえて、感情的な反応をしないように心がける」「噂話を聞いたら“そんなことがあるんですね”と聞き手にだけ回り、同調してのちのち共犯関係にされないよう気を付ける」の2点を押さえるだけでも、非常に生きやすくなります。

とはいえ、そもそも「うっかり発言」を防げるなら苦労してないよ! という声もあると思います。わかる。そこでおすすめな方法が2つあります。

「うっかり発言」を防ぐための2つの方法

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ひとつ目は、「目で感情を出す」訓練です。今まではびっくりするとそれが手にも顔にも表れていたと思うのですが、それを目だけで「ぎょっ」とやる。これなら、なんとか目を伏せることでごまかせます。

ふたつ目は、リフレージングです。リフレージングとは、相手の言葉をそのまま言い返す会話術です。たとえば、「〇〇さんって、絶対整形だよね」という、どうしようもない悪口を言う社員がいたとします。そこで、「そうなんですか、〇〇さんって、整形なんですかね」と返すのです。そのまま。

リフレージングはカウンセラーがよく使う手法ですが、これをやるだけで相手は話を聞いてくれたと感じますし、どんどん一人でしゃべってくれます。自分のモヤモヤする思いは、そのあと日記帳に書きなぐったらいいのです。とにかく、悪口を言いふらす社員の前では自分の意見を出さないことを徹底します。

先ほどの「〇〇さんって、絶対整形だよね」は、私が実際に就職してからとある会社で聞いた悪口でした。もうびっくりですよね。

社会人になって何度も驚かされるのは、この世には案外職場でも感情的に話す人間が多いという事実です。だって、高校や大学の教室でいきなり怒鳴りながら大号泣する人って普通はいないし、弁護士や親をつれて押しかけてくるクラスメイトもいないじゃありませんか、たぶん。ですが、会社組織という場所にはそういう人が紛れ込んでいて、こういった「わ、わー‼」と焦るトラブルを巻き起こすのです。

誰かが真横でキレてパソコンをぶん投げようが、外で労働組合が拡声器を使って自社を批判していようが、顔はスンッ……としておく。これだけで、人生はかなり楽になります。内心は「わ、わー‼」のままで構いませんから、ひとまず表情筋を死なせて、目だけでぎょっとしておくのです。

トイアンナ ライター・起業家

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といあんな / TOIANNA

1987年愛知県生まれ。外資系企業でマーケティング業務に携わったのち、独立。主にキャリア・恋愛の2軸で執筆しつつ、短期集中型のオンラインビジネススクール Skill BootCamp(スキルブートキャンプ)を創設するなど、理論と実務の両立を目指す。書籍『確実内定』『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本』など。

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