偉くならずに会社で生きる「ゆる社内政治」の勧め 誰でも社内政治ができてしまう4つのステップ

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● Case4:同僚の悪口を言う社員と飲んだとき、同調して盛り上がった
 同僚の悪口をさかんに言う社員は、まともな管理職からマークされています。その社員がいるせいで、周りのモチベーションが下がるからです。その悪口社員に同調しすぎると、自分まで似たタイプだと誤解されてしまいます。協調性を発揮する相手は、厳選すべきだったのです。

では、なぜこのような失敗をしてしまうのでしょうか。

そもそも、社内政治が苦手な私タイプの方は「誰かにつく」という概念が希薄な方が多いように思います。「自分を守ってくれそうな人」というのも、考えたことがないかもしれません。よく言えば同僚をフラットに見ていて、悪く言えば個別の人間としてとらえていないのです。

心を守る「ゆる社内政治」のススメ

社内政治とはまず、個々の人物の相関関係を描くところから始まります。漫画キャラクターの相関図のようなものですね。そのうえで、図へ誰に権力が集中しているかという、比重を加算していきます。そして、権力者と仲良くする方法を考える。この、社内政治が得意な方が息をするようにできていることが、苦手側からすれば書かれないとわからない。ここに、能力の絶望的な差があるのを感じます。

ただ、こうしてロードマップを読んだからには、われわれにだって社内政治が「できる」と思うのです。

1.社内の管理職以上の人間関係マップを描く
2.持っている権力を10段階評価で各メンバーへつける
3.最もスコアが高い人間の好みを列挙する
4.最もスコアが高い人間の好みに合わせた行動を取る

これだけで、人生は信じられないほど簡単になります。営業職ではよく、「社内で決定権を持つ人間を大事にせよ」と言われます。決定権と予算がない相手へいくらアプローチしても、お仕事をもらえないからです。

しかし、営業未経験だと、この学びを持っていません。社内で予算と決定権を持つのは誰か? という権力のスコアをつける。これがまずは、社内政治のルールを把握するスタートラインです。

また、社内政治が苦手な方ほど、「相手の足を引っ張りたがる人間は、どうせ出世しない」という公平な世界を信じたくなりますが、そんなことはありません。どんなクソ・オブ・クソだって出世しています。ゲームのルールを否定しても、不戦敗するだけです。

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