逆に、旧大陸の問題であるウクライナや中東情勢は「遠くの戦争」である。アメリカが関与することにやぶさかではないが、武器支援や経済協力といった形でリソースを割くことはもったいない。インド太平洋地域も、以前に比べれば低い扱いとなるだろう。
つまり日本としてはあんまり喜んではいられない。従来の日米の路線を確認できたとはいえ、トランプさんが本気で関心を持っているわけではなさそうだ。「FOIP(自由で開かれたインド太平洋)ってなんだっけ?」などと大真面目で訊かれるかもしれない。
トランプ大統領を「7月のあの日」に呼ぶという手がある
かくなる上は、首脳会談で飛び出したという「大阪・関西万博への招待」を成功させたいところである。これまでご難続きだった万博は、昨年夏から建設作業にスイッチが入り、4月13日の開幕までにはどうやら間に合いそうである。ところが今度は、「前売りチケットが売れない!」なんて話が飛び交っている。
ここはひとつトランプさんを呼んで万博人気を盛り上げ、一石二鳥といきたいところだ。何しろトランプさん、派手なお祭りごとは大好きだし、大阪には2019年のG20で来たことがある。後はひとつ神戸ビーフのうまいのを用意して、大いに楽しんでもらってはどうか。
ちなみに万博におけるアメリカのナショナルデーは7月19日。今のところ、「特別ゲストを招いた音楽ショーやパレード」を予定しているという。この日は偶然にも参議院選挙の前日だ。そうか、そういう手があるかもしれませんぞ?(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
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