「10年で2億り人」になった私が"絶対しない投資" 資産を4分の1に減らした経験から学んだこと

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さっそくFXの口座を開設。株の売却と外貨預金の解約で数百万円の資金を作って参入した。FXが大儲けできて大損する理由は、レバレッジといって手持ち資金よりもはるかに大きな金額を扱えるため。

預けた証拠金の何倍も投資でき、当時レバレッジは25倍だったので、100万円投資したら2500万円の資金を運用することになる。仮に4%自分の予想と逆に変動しただけで資金はゼロになってしまう。

また、スワップといって金利差を利用して毎日預金の利子のようにおカネがもらえる仕組みがある。

そのスワップが一番ついていたのが英ポンドだった。円売り英ポンド買いのポジションを持っていれば、レバレッジがかかるため毎日!数%のスワップが入る。そのため数百万円投入した。

春のうちはそこそこ儲けが出ていた。

ところが、7月に入って予想に反して円高が進んで、どんどん損が出てしまう。レバレッジをかけた取引は、証拠金が足りなくなると追加しなければ、投入資金はパーになってしまう。

焦ったぼくは株をさらに売却して資金を作り投入していった。

予想では円高は一時的なもので、あとちょっと我慢すれば円安に反転する。そうすればスワップの分もあるから、今までの損失を全部取り戻すどころか、儲けに突入するんだ!

月給分のおカネが数分でなくなった

FXの特徴は海外でも為替取引が行われるため、ほぼ24時間取引ができること。さすがに勤務中に取引することは自制していたが、ニューヨーク市場が開いている日本時間の夜中から明け方にかけて取引を行い、だんだん寝不足となり、ますます心理的に追い詰められていった。

競馬で負けた人が次のレースこそ勝つとあり金を全部はたいたり、ゲームで課金している人が次こそ良いアイテムが出るとどんどん課金したりするのと同じ。完全な中毒だ。

あせって情報商材に手を出したのもそのころ。

よく考えれば情報商材を読んで儲かるのだったら、多くの人がその情報商材を買ってみんなが儲ける。しかし、現実にそんなことはありえない。

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