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マスク氏と「大ゲンカした日本人」が元リクの必然 人材輩出企業「リクルート」強さの秘密【後編】

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大学で「情報システムマネジメント」と「ファイナンス」の2つを専攻した笹本氏は多忙だったが、ときどき学業の手を止めて、やらなければならない「仕事」があった。アメリカにやってくる社長の河野栄子氏とランチを共にし、「インターネット」について講釈する仕事だ。

「だったら、あなたがやってみなさいよ!」

今、アメリカで起きているネット産業の勃興がどんなにすごいことなのか。その息吹を肌で感じていた笹本氏は、口角泡を飛ばして熱弁する。だが河野氏との会話は噛み合わない。

「それって『ダイヤルQ2(ダイヤルキュー=NTTが提供していた情報料代理徴収サービス)』みたいなもの?」

「違います」

「分かった。『キャプテン(NTTが1980年代に展開した付加価値情報網)』と同じね」

「それも違います」

ネットの本質をなかなか理解してくれない河野氏に、笹本氏は啖呵を切った。

「このままじゃ将来リクルートは潰れますよ!」

河野氏は笹本氏をキッと睨んで言った。

「だったら、あなたがやってみなさいよ!」

笹本氏が帰国した1995年、リクルートに電子メディア事業部が誕生した。部員は笹本氏を含めて6人。与えられたパソコンは1台きりだった。

最初の道はか細いものだったが、それはやがて世界的な求人検索サイトのindeed(アメリカ)を擁する今のリクルートにつながっていく。

「だったら君がやれば?」

それは江副氏の口癖でもあった。

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