また小田急、京王、東武、西武、京成といった私鉄各社は自社のターミナル駅前で既存店の買収や全くの新規オープンにより百貨店を開店させていった。
営業ノウハウを持たないこうした後発の鉄道会社系百貨店は、老舗から「デパートの神様」と言われるようなカリスマ経営者を引き抜き、品揃え、売り場展開、サービス、接客などを学びながら、店舗経営を進めていった。
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のちにマルイに売却された、上野の京成百貨店(写真:1984年9月26日、東洋経済写真部撮影)
「黄金期」は平成初期まで続いた
この時代、経済成長とともに日本人の暮らしも豊かになり、それとともにデパート業界も成長。デパートは、日本橋、銀座に加え、渋谷、新宿、池袋といった副都心の繁華街の中心的な存在として買い物客を集め、1980年代の昭和末から平成初期のバブル期にも、まだまだまだその黄金時代は続いていた。
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1981年、ダイエーが三宮駅にフランスの百貨店「プランタン」を誘致し、日本1号店として「プランタン三宮」を開業させた(写真:1981年3月6日、高橋孫一郎)
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プランタン三宮の開業セレモニー。テープカットを行う人物右側が中内㓛ダイエー社長(当時)(写真:1981年3月6日、高橋孫一郎)
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