ここ数年、池袋で騒動になっていたのは、池袋西武の存続問題。2023年、セブン&アイホールディングス傘下にあった「そごう・西武」は外資系ファンド・フォートレスに売却され、フォートレスは池袋西武の巨大な店舗建物の約半分をヨドバシHDに売却。
池袋西武の店舗だった建物の約半分は今後、ヨドバシカメラの店舗となる。一方の西武百貨店では、縮小した店舗を、今夏オープン予定でリニューアル中だ。
池袋駅東口の巨艦・西武百貨店は、近年も全国の百貨店店舗売り上げ高のベスト3にもランクインしていたというのに、セブン&アイがそごう・西武を売却した理由は、百貨店事業の赤字だった。




「ハレの日」は家族でデパートだった頃
昭和の戦前戦後は、デパートは家族で休日に出かける買い物と娯楽の場だった。お父さんの背広や靴、お母さんの宝石や着物、子どもたちのよそ行きの服や誕生日プレゼントのおもちゃなどの買い物には、ハレの場であるデパートに出かけるのが恒例だった。
お子様ランチも天ぷら定食もカレーライスも、家族全員がそれぞれ好きなものを注文できる「お好み食堂」や屋上遊園地も、家族でのお楽しみのコースとなっていた。

現在、そうしたショッピングの場は、家電や衣料などの大規模量販店、ネットショッピング、ファッションビルの店舗などに取って代わられ、閉店したデパートの多くは家電量販店の店舗と化している。



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