西武池袋本店で進む「トンデモ改装」仰天の中身 アパレル大幅縮小、ブランドも10社だけか

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フォートレス傘下で大幅改装を進める西武池袋本店(撮影:梅谷秀司)

百貨店そごう・西武の西武池袋本店で、「百貨店の常識とかけ離れた、とんでもない改装」が実施されようとしていることが東洋経済の取材でわかった。

セブン&アイ・ホールディングスは9月1日、そごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却した。その後、フォートレス日本法人幹部の劉勁氏がそごう・西武の代表取締役に就任したほか、同法人代表の山下明男氏とディレクターの土谷豊氏もそごう・西武の取締役に就くなど、フォートレス主導で再建を進めている。

旗艦の西武池袋本店(池袋西武)は、関東地区の百貨店として伊勢丹新宿店に次ぐ第2位の売上高を誇る。フォートレスと連携するヨドバシホールディングスが西武池袋本店の土地と建物を取得し、家電量販店の「ヨドバシカメラ」を出店する計画が固まっており、百貨店としての売り場面積は現在の半分程度となるため、店舗の改装や運営について計画の策定を進めている最中だ。

アパレル売り場の大幅縮小を指示

ところがだ。事情に詳しい関係者によれば、新経営陣は「百貨店や小売業の常識とかけ離れた指示を出し、とんでもない改装を進めようとしている」と明かす。

この関係者によれば、新経営陣は「利益に対する貢献度の高いテナントを機械的に洗い出し、その上で絞り込む」方針を打ち出しているという。

まずは領域ごとに選別。ここのところ売り上げが芳しくない紳士服や婦人服といったアパレル領域に手を突っ込み、売り場の大幅縮小を指示しているという。アパレルといえば百貨店最大の柱ともいうべき存在だが、容赦なく切り捨てる考えだ。

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