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日産「AD」生産終了で噂されるリストラの真実 プロボックスのライバル、40年以上の歴史に幕

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当時は販売店網が複数あったことから、同じクルマでありながら、「サニーADバン」(サニー系列の販売会社)や「パルサーADバン」(チェリー系列の販売会社)、「ダットサンADバン」(ブルーバード系列の販売会社)と区別し、エンブレムやラジエターグリルで見分けられた。それほど、ステーションワゴン型の商用バンが重宝される時代だった。

2代目から現行モデルのAD

1990年に2代目となり、もとになったのはB11から2世代後のB13サニーで、リアサスペンションは「アベニール」と基本構造が同じである。

アベニールは、サニーよりひとつ車格が上となる「プリメーラ」のステーションワゴン版といわれ、そうしたリアサスペンションが用いられたところに、バブル経済時代の贅沢さが商用車にも適用された様子をうかがい知ることができる。この世代も乗用のサニーカリフォルニアがまだ存在する。

1999年発売の3代目ADバン(写真:日産自動車)

1999年に3世代目へ移行するが、その前の1996年にサニーカリフォルニアとADの乗用仕様である「ADワゴン」が統合され、「ウイングロード」という車種が生まれた。それがわずか3年で2世代目となり、商用車としてADも同じ構造で新車として販売されたのであった。

ウイングロードは、2005年にモデルチェンジをするが、ADはそのまま継続となり、4世代目へのモデルチェンジは2006年になってからだ。その際、単にADと呼ぶ車種になる。そのうえで、「ADエキスパート」と名付けた上級車種を設けている。上級の意味は、ADが塗装をしていない樹脂のままの黒いバンパーであるのに対し、ADエキスパートは車体と同じ塗装がバンパーにも施されている。

このADが、今日にいたる最終仕様で、その間、2018年には乗用のウイングロードの生産が終了した。

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【日産AD生産終了の本当の理由】

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