女優・伊藤かずえの愛車で振り返る日産「シーマ」 バブルで爆発的なヒットを記録した高級セダン

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
シーマと伊藤かずえさん
日産の手によってフルレストアされたシーマと、女優の伊藤かずえさん(筆者撮影)

少し前の話になるが、女優の伊藤かずえさんが所有する日産自動車(以下、日産)の初代「シーマ」を見る機会があった。1988年に登場した3ナンバーの高級セダンだ。発売当時は、バブル経済の絶頂期。モノが飛ぶように売れた時代ではあったが、それでも、最も高いグレードで価格は500万円以上。当時としては破格の価格設定だったにもかかわらず、爆発的なヒットを記録し、経済誌などから「シーマ現象」という言葉も生まれたほどだ。

この記事の画像を見る(112枚)

日産がフルレストアした初代シーマ

初代シーマ
展示されていた伊藤かずえさんの初代シーマ(筆者撮影)

そんな初代シーマを長年乗り続けているのが伊藤さんだ。愛車は1990年式の「タイプⅡリミテッド」、まさに最高値の最上級グレードで、2021年に日産がフルレストアを実施し話題となった。その車両を日産が「オートモビルカウンシル2023(2023年4月14~16日・幕張メッセ)というカーイベントに展示したのだが、30年以上前のクルマながら、内外装の高級感はいまだ健在。レストアで各部をリフレッシュしたとはいえ、当時の高級車が、いかに優れた作り込みをされていたのかが一目でわかるほどだった。

ここでは、そんな時代の寵児となり、現代でも色あせない昭和の高級セダン、シーマについて今一度振り返るとともに、伊藤さんの愛車を実際に見て感じたことなどを紹介してみたい。

次ページバブルを象徴する日産の高級車シーマとは?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事