LINEマンガ、ピッコマ等で見かける作品を多数輩出!中高生がこっそり楽しむ「peep」マンガ人気の裏側とは?
──peepの場合は、それが大石さん自身が執筆されたホラー作品『監禁区域レベルX』だったわけですね。
大石:そうです。今でこそマンガのイメージで認知していただいていますが、もともと弊社では「チャットノベル」と呼ばれるコンテンツを扱っていました。最初にヒットした作品がチャットノベル版の『監禁区域レベルX』で、とある著名なゲーム実況者の方が紹介してくださったのをきっかけに多くの方に知っていただくようになりました。
だからこそ、これを楽しんでくれるような読者に向けた作品を生み出そう、となりホラーやサスペンスのような作品が人気になった経緯があります。

原宿でインタビュー、作品作りに生かす
──大石さんが過去に書かれていたnoteを拝見すると、サービス黎明期に原宿で女子高生にiTunesカードを配ってインタビューを行ったそうですね。
大石:アプリのデモが完成した際に、ターゲットとなりうる10代の女性にヒアリングしていたんです。ごった返す休日の原宿で500円のiTunesカードを100枚ほど手に持って、原宿駅から渋谷駅までを練り歩き、「アプリのテストを行っています。500円のiTunesカードを渡すから、10分だけ時間をください」と声をかけて。その結果を反映しながら、作品を作っていきました。
──とても印象的だったのですが、今でも若い世代(Z世代)に向けてアプリやコンテンツを開発する姿勢は変わっていないのでしょうか。
大石:そうです。peepは小説から始まったサービスですが、小説に特別こだわりがあったわけではなかったんです。とにかく、一人でも多くの人に自分たちの物語を読んでもらうことに重きを置いていました。
そのために「シネマノベル」や「タップコミック」を開発してみたり、今ではようやくTikTok等を中心に「ショートドラマ」が人気になっていますが、僕らは2018年の段階から近いものを作っていました。
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