LINEマンガ、ピッコマ等で見かける作品を多数輩出!中高生がこっそり楽しむ「peep」マンガ人気の裏側とは?
──「小説の戦うべき相手は小説だけではない」という考えは、大変納得がいきます。実際のところ、SNSや動画やマンガなどの他のあらゆるコンテンツと勝負していく意識が大事なのかもしれませんね。
大石:でもやっぱり、若年層の方々に一気に知ってもらうきっかけになったのはYouTubeやTikTokが盛り上がりを見せた2018~2020年の間だと思っていて。つまり、コンテンツを動画としても流して、続きが気になった人は元のメディアに流入させる手法が普遍化した時期ですね。
なので、結局SNSとコンテンツの相性が重要なのかなと思います。時代によって主要なSNSは変化していくから、それに合わせて最適化していたらチャットノベル、タップコミック、シネマノベルと変わっていったみたいな感じです。
チームでPDCAを回し、作品を生み出す
──IPをいかに展開していくかはpeep内でも重要なミッションの一つかと思いますが、そのために社内で共有されているビジョンのようなものはあるのでしょうか。
大石:我々が大切にしていることはいくつかあって、第一に「わかりやすく、新しく、面白い」。これは創業当初からずっと大事にしています。最近、偶然にも『ドラゴンボール』の初代編集者である鳥嶋和彦さんが同じようなことをおっしゃっているのを拝見して、やっぱりエンターテインメントには通底する考えなのかなと。
いつの時代でも、わかりやすくて受け手を驚かせ続けるような新しさがないとダメですよね。
──それが作品制作のうえでも非常に重視されていると。実際の社内体制にもそのようなポリシーが反映されている部分はありますでしょうか。
大石:チームレベルの話だと、taskeyはPDCAサイクルが速いところが強みだと思います。「個人のスーパースターが勝利する」よりも「チーム全員で勝ちをもぎ取る」ことに重きを置いていて、なぜその作品がうまくいったのか、逆になぜ失敗したのかをすべて言語化し、恥ずかしがることなく社内に共有するカルチャーがあります。
加えて、taskeyのチーム編成も少し独特で、弊社は一つのコンテンツを作るにあたって、原作ストーリーを開発するチームと、マンガや縦スクロールマンガを開発するチームに分かれているんです。そして、それぞれのチームに別々のプロデューサーがいます。
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