LINEマンガ、ピッコマ等で見かける作品を多数輩出!中高生がこっそり楽しむ「peep」マンガ人気の裏側とは?

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──全体の利用者的にも、年齢層としては若い世代が多いのでしょうか?

大石:チャットノベルやタップコミックを作っていた時代はティーンズが多かったんですが、今は年齢層もかなり広がっています。peepが制作したマンガは、peep以外にも例えばLINEマンガさんやピッコマさん、コミックシーモアさんなどにも掲載していただいています。

その結果、別のプラットフォームからpeepのマンガを認識してくれる人が増えて、20代、30代、40代と幅広い年齢層の方が流入してくれている印象です。

エッジの効いた作品が多いが、すでに幅広い世代に読まれている(写真提供:taskey株式会社)

──人気ジャンルの変遷が年齢層の変化に与えた影響もあるのでしょうか?

大石:それもあると思いますね。最初にヒットした『監禁区域レベルX』はゲーム実況者さんの発信だったこともあって若年層が増えたんですが、今は恋愛からロマンスファンタジー、バトルものまでジャンルが多様化していて、Z世代に限らず幅広い年齢層のユーザーが増えているかなと思います。

“本を読まない”世代に、物語を届けるための戦略

──Z世代にフォーカスするということは、普段はあまり本や活字を読まないような層にもコンテンツを届けることになると思いますが、その点はいかがでしょうか。

大石:僕自身も小説家としていろいろな賞をいただいたり作品を出したりしてきましたが、縦書きの小説は、現代のコンテンツとしては単純に不利です。Z世代がスマホを使うときにまず開くであろうマンガアプリやSNSに勝つのは、どう頑張っても難しい。

そういった環境下で、それでも彼ら彼女らに文字コンテンツを届けるにはどうすべきなのか考えた末にチャットノベルが生まれました。これはアメリカで流行していた「チャットフィクション」の形式を参考にしていて、それを日本向けに最適化したのがpeepです。

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