夫の死を機に、妻は買い物依存症になってしまった。3年後、その妻も他界。残された子どもが両親の住んでいた部屋に入ると……。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信するゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)代表の二見文直氏に、モノに依存してしまう人の共通点を聞いた。
動画:【前編】夫の死がキッカケでモノ屋敷に..天井まで積みあがった洋服
【後編】夫の死がキッカケでモノ屋敷に..掃除の最終日に密着
※本連載がマンガになりました。ぜひ、無料で読める【漫画「ゴミ屋敷」~孤独な部屋の住人たち~】もご覧ください。
処分した衣類の総重量は「2.5トン」
駅前の一等地に建つマンションの一室。エントランスも廊下も落ち着いた印象の物件だが、その部屋だけは異常ともいえる状態だった。住んでいたのは1組の老夫婦。3年前に夫が先立ち、残された妻は寂しさからモノを溜め込んでしまった。
とくに多いのは衣類だった。片付け終了後に処分した衣類の重さを量ると、なんと2500キログラム(2.5トン)を超えていた。ためしにTシャツ1枚の重さを量ってみると、約200グラム。つまり、Tシャツに換算すれば約1万2500枚も溜め込んでいたことになる。想像がつかないほどの量だ。
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