週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #「ゴミ屋敷」孤独な部屋の住人たち

「2.5トンの服の山」過酷なゴミ屋敷の"2日後の姿" "開かずの間"だった実家に入ると驚く光景が…

7分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES

老夫婦はお金には困っていなかった。子どもたちに頼ることもなく、老後資金で暮らしていた。だからこそ、モノを買い込むことができたわけだが、ゆえに子どもたちは異変に気付くことができなかった。

子どもたちは関東で生活をし、親戚も九州にいた。加えて、部屋は賃貸ではなく分譲マンションだったので家賃は発生しない。結局、イーブイに片付けを依頼するまで1年間、手つかずのままだった。

キッチンにもぎゅうぎゅうに荷物が詰め込まれていた(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
浴室や洗面所もモノが多い。使用できていたのだろうか(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

高いモノが買いたいわけではない

現場に入ったスタッフはいつもより多めの8人。まずは玄関と廊下のゴミを搬出し、作業スペースを確保する。それから天井まで積み上がった各部屋のゴミを崩し、仕分けをしながら外へ運び出していく。

衣類の多くはすでにゴミ袋に入っていたが、このまま捨てることはできない。1つひとつ中身を出し、別のゴミ袋に移し替える。というのも、中にスプレーやライターが入っていると、ゴミ集積場で爆発する恐れがあるからだ(死亡事故に発展する危険性もある)。実際、ゴミ袋の中にはいくつかライターが交じっていた。

部屋から見つかったライター。ものすごい量だ(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

お金に余裕はあったが、衣類の多くは3000円前後の手頃な価格のモノだった。二見氏いわく、これはどのモノ屋敷にも共通していることだという。

「高いモノを買いたいわけではなく、何回も買いたい。だから、自然と安いモノになる傾向があるんです。わかりやすい例でいうと、100円ショップの商品。モノ屋敷には100円ショップで売っているような細々とした雑貨がめちゃくちゃ多いです」

しかし、モノを溜めてしまう人を頭ごなしに否定してはいけない。この老夫婦も子どもたちに何か言われるのが嫌で、部屋に上げようとしなかった。

“山”の上に登り、地道に片付けていくスタッフたち(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
【写真】天井までギッシリ!「総重量2.5トン」の服の山…2日間にわたる片付けの様子【生まれ変わった部屋を見る】(55枚)

次ページが続きます:
【好きなモノの価値観は人によって違う】

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象