「子がいなくても」ノンフィクション内田さんの今 18年の結婚生活→離婚→再婚の先にあった幸せ
内田さんは工務店を営む両親と祖母のもと、4人きょうだいの3人目として育った。主に家事を担う祖母から料理を教わったこともあり、妻だけに家事を負わせるのはおかしい、と考えている。
そんな内田さんが結婚をしたのは34歳で、前妻が31歳。だが、2人の間には子どもができず、心もすれ違うようになっていく。
切実に「子どもが欲しい」と思った理由
内田さんが切実に子どもを求めてきたのは若い頃、会社の専務が亡くなって火葬場に行った折、たった1人で骨を拾う人を見て衝撃を受けたことも大きい。以来、内田さんは「自分が死んだときに、誰が骨を拾ってくれるかわからないというのは嫌だ」と思っていた。
結局、2人にできてしまった溝が埋まることはなく、18年間の結婚生活に終止符を打った。離婚後しばらくは趣味を楽しんでいたが、次第に1人の生活がつまらなくなり、中高年の社会人サークルに入る。
サクランボ狩りやバーベキューなどの活動も楽しかったが、「メンバーはバツイチもしくは独身の人たちでした。サークルにいれば誰かに会えるので、安心して誰も結婚しようとしない。それだと、ダメになってしまう気がした」と内田さんは明かす。
たまたま豪華客船に滞在し婚活する人たちを紹介するテレビ番組を見たことから、結婚紹介所に登録し婚活を始めた。なかなかピンとくる相手は見つからなかったが、「自分磨きを怠るな」と言う結婚相談所代表の言葉に従い、抜けていた歯を入れ、25キロの減量にも成功した。
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