
「出会い認定できない」ケースが多い?
現代の日本で、子どもを産み育てるにはまず結婚、となる人が多い。しかし、現代の若者には、結婚自体のハードルが高くなっているようだ。
実際、子ども家庭庁が2024年11月に発表した「令和6年度『若者のライフデザインや出会いに関する意識調査』」(15~39歳の男女が対象)では、未婚者の63.8%が結婚したいと回答しているが、年齢が上がるにつれて結婚したい人の割合は減少。大学生は73.4%、20代社会人は64.0%となっている。
平成25年版の厚生労働白書に掲載された結婚願望の推移を見ると、1982年は未婚男性の95.9%、未婚女性の94.2%が、1997年は未婚男性の85.5%、未婚女性の88.3%が「いずれ結婚するつもり」と回答していたことを踏まえると、今の若者が結婚に対して“消極的”なことがよくわかる。

これまで、さまざまな調査で結婚しない理由として「出会いがない」ことが挙げられてきた。しかし、阪井准教授は、人の移動が多く活動の範囲が広がった「現代は出会いが増えた時代なのに、学生たちは『出会いがない』と言うんです」と疑問を呈す。学生によく聞いてみると、「出会い認定できない」ケースが多いのだという。
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