
娘が育つ家庭で自分に対して驚いたこと
家事シェア研究家としてNPO法人tadaima!の代表を務める三木さんは、コミュニティスクールの理事長を務める2歳下の妻、小学校4年生の娘と都内で暮らす。
「親子3人でいると、一緒に出掛けてもご飯を食べても、単純に楽しいと思えます。子どもの面倒をみないといけない、と思うと生活も規則正しくなる点もよいなと思います。独身時代のように夜遅くまで働かなくなりましたし、飲み会もめったに行かなくなりました」
変化があったのは、生活面だけではない。娘が育つ過程で自分でも驚いたのが、「嘘偽りなく、自分の命より大事なものができた」という初めての感覚を得たこと。
「映画やドキュメンタリーなどで、子どもが病気や事故に遭うと、親が『代わってあげたい』と言うじゃないですか。現実そういうニュースに接した際、『親御さんは代われるものなら自分が100回死にたい、と思うだろうな』と感じる解像度がまるで違う」。仕事でしんどいときなど、「この子のためにもがんばろう」と思うことは、「割と日常的にあるかもしれない」。
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