最後の人工治療の結果は、仕事先で妻からのLINEで知った。「受精していると読んで、頭が真っ白になりました。『噓でしょ。マジで?何で?ホントに?』のくり返し。妻も同じ調子で。僕は料理担当なのですが、その日は海鮮系のごちそうで品数をたくさん作った気がします」。
「僕ができるのは妻の健康管理と思っていた」という三木さん。妊娠中期、妻が鉄分不足になった際は、鉄分入りジュースを常備し、ひじき煮を作り、フライパンを鉄製に買い替えるなどした。
「いっぱいジュースを買ってきたのが、妻はうれしかったみたい。つわりの時期は酢のものしか妻は食べられなかったので、いまだに妻は酢のものを『わが家の味』と言います」
娘を抱いた瞬間に思ったこと
出産は助産院で、20時間ぐらいかかった。その間、三木さんは妻の背中をさすり汗を拭き、「痛いー!」と叫び続ける妻に「痛いな!」と共感したり、とかいがいしく尽くす。
ようやく生まれた娘を、最初に抱いたとき、「完全に親バカなんですが、娘の顔を見たとき『うちの子に限ってはサルっぽくない!』と思いました。今当時の写真を見ると、どう見てもおサルさんなんですが」と苦笑する。

ビッグローブが2023年2月に全国の18歳~25歳の男女500人(回答数457)を対象に行った調査では、「将来結婚はしたいが、子どもはほしくない」「将来結婚もしたくないし、子どもも欲しくない」を合わせた割合が45.7%に上り大きな話題となった。
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