子どもを持つ将来を想像していた
東京都区内で工務店の営業部課長を務める内田克美さんは、現在56歳。昨年9月に47歳の女性と再婚し幸せな生活を送るが、そこへ至るまで苦しい道のりを歩んできた。大きな悩みの要因が、子どもができなかったことである。
内田さんは長年、子どもが欲しいと願ってきた。
「魚釣りが趣味なので、どうやったら魚が釣れるのか、命をいただくことにどういう意味があるのか教えることができる。自分と母親の遺伝子を持った子どもは、どんな顔でどんな性格なのか出会うのが楽しみ」
30代の頃、所属していた青年会議所の仲間が「今日、おむつを替えてきたんだよ。うんこが出ちゃって」「離乳食をあげたけど、大人とは食事の時間が違うんだよね」などと話すのを聞いて、自分は何ができるのか想像を膨らませたこともあった。


















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