渋谷サクラステージ"閑散"に見る「再開発の現実」 渋谷の再開発はもう失敗してしまった…のか?

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サクラステージ
X上で「ガラガラ」との声を多く見る渋谷のサクラステージ。そこから見える、再開発の現状とは? 写真左側が「SHIBUYA サイド」で、右側が「SAKURA サイド」(筆者撮影) 
再開発が進む東京。「ハラカド」など、今までになかったコンセプトの商業施設が話題になる一方で、出遅れてしまったり、魅力が伝わりきっていない印象のビルも存在する。例えば、「Shibuya Sakura Stage」はその1つかもしれない……。
新著ニセコ化するニッポンを上梓した、都市ジャーナリストの谷頭和希氏が解説する。

昨年に全面開業した渋谷の「SHIBUYA SAKURA STAGE」(以後、サクラステージ)。商業施設や長期滞在型ホテル、マンションが合わさった複合施設で、渋谷で進む大規模再開発の「ラストピース」といわれていた。

そんなサクラステージ、昨年の終わりぐらいから「ガラガラ」なんて評判を聞くようになった。平日も休日も、とにかく人がいないらしい。

その噂は本当なのか? 今回は実際に現地の様子をレポートしつつ、現在進行中の渋谷再開発が「今のところ成功なのか、失敗なのか?」を考えてみたい。

結論からいえば、「半分成功、半分失敗」といったところ。どういうことか。 

一つの街のようになっているサクラステージ 

さっそくサクラステージを訪れてみた。同施設は渋谷駅西口と代官山駅の間に広がる「桜丘地区」に誕生。それまで、低層の建物が多く立地していた地区だが、このたびの再開発で一帯の風景は驚くほど変わった。

【画像19枚】「ひ、人がいない…」「昔の桜丘はあんなに繁盛してたのに…」 ガラガラとの評判の「サクラステージ」の実態
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